個人商店・中小企業は、安易にクラウドソーシングに手を出すべきではない

September 6, 2016

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今、安価に早く名刺やチラシのデザインを外注できると人気のランサーズ・クラウドワークスなどの「クラウドソーシング」。

 

早く、それも一定のクオリティを確保できるということで人気が出てきています。

 

クラウドソーシングにも利点があるのは確かです。

 

・複数の案の中から、自分のイメージに合ったものが選べる

・品質重視、コスト重視など、目的に合った製作者を選べる

 

など、気軽に外注できる上に色々な案から選べるのが魅力ですね。

近頃は取引の安全性も上がってきていますし、名刺、チラシ、Webサイト、パンフレットなど、なんでも外注できるようになっています。

 

私自身、デザイナーとしてランサーズで何度か提案をしたことがあります。

 

しかしそこでデザイナーとして最も気になったところが、スモールビジネスの事業者にも致命的な欠陥になる場合があるということに気づいた為、このような形で記事にしました。

 

クラウドソーシングの欠陥とは?

 

①デザイナーはあなたの会社のことを殆ど知らない。

 

これは、クラウドソーシングの発注・受注システムによるところが大きいのですが、発注者はデザイナーに向けて「こんなチラシが作りたい」「こんなパンフレットが作りたい」という形で、会社のHPやロゴなどの素材、資料などを添えてデザインを募集します。※コンペ形式の場合です。

 

デザイナーがあなたの会社のことを知るには、HPを見るしかないのが現状です。

発注者から提供された素材と、HPにある素材や情報。

この限られたリソースから、チラシやパンフレットなどのデザインを起こしていきます。

 

つまり、制作側としてはものすごく窮屈な環境でデザインを行うわけです。

これでは既存のHP以上のものはできません。

 

②粗悪なデザインも溢れている。

 

製作者の中には残念ながら「選ばれるかわからないし、とにかく見た目を良くして受けがいい感じにしとこう。安い仕事だしそんなに時間はかけられない」と考える人もいます。

 

例えば安いロゴデザインのコンペなんかでは、ロゴジェネレーターで作ったロゴにちょっと手を加えただけにしか見えないものが溢れています。

これを見破る目を持たねばなりません。

 

③デザイナーとの打ち合わせができない。

 

私は、これが最大の欠陥だと思っています。

素案段階での打ち合わせや、前回のチラシの反省、長いスパンでの新しい施策への取り組みなどをデザイナーと行うことができないのです。

 

マーケティング活動のPDCAを回す上で、効果測定は欠かせません。

効果測定と次回の取り組みでの改善は、デザイナーが負うべき部分が非常に多いと私は考えています。

 

この部分はすべて社内で完璧にし(ガチガチのマーケティング担当者を作るなど)あくまで「ビジュアル部分だけ」の外注をするというのであれば問題はないかもしれませんが、中小個人企業には難しいでしょう。

 

結果、デザイナーからの意見やアイデアをほぼ排除してしまう形でマーケティングに取り組んでしまうことになります。

 

さらに、クラウドソーシングではデザイン案が出てくるまでに一定の時間がかかります。しかも出てきたものは、ある程度完成に近い形になってしまっています。こうなると、途中での細やかな修正はできません。

 

結果として、あのチラシはダメだった、このパンフレットは良かった、あのHPは失敗だから作り直そう…

 

など、各媒体での顧客からの見た目がバラバラになってしまい、いつまでたってもブランディングができないという事態に陥るのです。

 

ではどうすれば?

 

先日の記事でも書きましたが、やはり中小企業こそ自社でデザイナーを育成するもしくはよく打ち合わせのできる、頼れるデザイナーを見つけるのが良いでしょう。

 

マーケティング活動のPDCAを自社でコントロールできるような会社であれば問題はないですが、そうでないならばクラウドソーシングに頼り切ってしまうようなことはせず、あくまで選択肢の一つとして捉えておいた方が無難です。

 

 

追記:クラウドソーシングを利用しているデザイナーさんの中にも優秀な方はいらっしゃいます。そういった方とやり取りを深めていけば、上記のようなデメリットは軽減できるとも思います。ただしそれなりに費用もかかるため、わざわざクラウドソーシングで外注する必要性があるかどうかは疑問です。

 

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