デザインの外注先に悩んでいる中小企業は想像していたよりも遥かに多い。
ここ1ヶ月、おかげさまで案件も増えており、なかなかブログを更新する事ができませんでした。
個人事業主として営業活動からデザインまで行う中で、色々な業界の経営者・広報担当の方とお話しをしていますが、皆さんに共通している悩みは「中間のデザイナーが本当に少ない」ということ。
たくさんお金をかければ、腕の良いデザイナーに頼める。
お金をケチれば、それなりのデザインしか出来てこない。
大企業はお金をかけて外注なり社内でマーケティングも踏まえた良いデザインができるけど、そんなに予算のない中小企業はどうしたら?という悩みが本当に多くありました。
例えばある業界では、その業界に精通しているWebデザイン会社が一社しかなく、他社と比較して2〜3倍の価格でサービスを提供しています。
しかも話しを聞いてみると、そこまで費用対効果が高くないにも関わらず…なのです。
行き場がなく仕方なく、高いけど我慢してそこに頼むしかない。
調べれば安い制作会社はいっぱいあるけど、その業界のことをさっぱりわかってないから怖くて頼めない。という状況になっていました。
ここまで極端ではないにしろ、似たようなケースは往々にしてあるのではないでしょうか。競合がいないところに目をつけたその会社が上手かったのはもちろんですが、中間を狙う会社にとってもチャンスですね。
そして今後、その中間層を狙っている会社と一緒に、その業界に向けてもっと安価に質の良いサービスを提供する取り組みを始めることになりそうです。
デザイナーが少ないジャンル・業界は探せばまだまだあるでしょう。
会社案内一つにしても、その業界に知識があるデザイナーが作るのとそうでないデザイナーが作るのでは仕上がりに大きな差が出ます。
Webサイトなどもっともっと大きな差ができるでしょう。
マーケティングのスキルと・業界の知識・デザイン力、この3つが揃って初めて良いデザインが生まれます。
デザイナーがいない業界には、これからデザイン(ブランディングと言った方が伝わりやすい?)に取り組もうとする会社とデザイナー、双方に大きなチャンスがあります。
デザインの裾野を広げるという意味でも、これからもっともっと隙間を探し、デザインに取り組んでいきたい会社への支援活動を行っていきたいと考えています。
なぜそう言った業界が生まれるかというと、もちろんその業界の慣習なども多分に関係しているのでしょうが、私は下記のような原因もあると思っています。
実は、一流の美大を出たデザイナーの卵は、デザインが一流の業界や会社に就職をする(志望する)人が大半です。彼らは自身のスキルを高めるために、周りに優秀なデザイナーがおり、切磋琢磨できるであろう環境に飛び込みます。
デザインされてない業界には興味がない人がほとんどなのです。
※これは私が通っていた多摩美術大学とそのライバル校、武蔵野美術大学での私の卒業前後数年間の話です。
そして、そう言ったデザインの競争が激しい分野以外には、まだまだデザインをする余地があるということ。
他社がブランディングに取り組んでいない中で先んじて取り組んでいけば、大きなアドバンテージを得ることができます。