デザインだけの請負をやめた理由
こんなHPを作って欲しい、こんなパンフレット・チラシを作って欲しい。
デザイナーとして独立後間もない頃は、そんな依頼をよく受けていました。
しかし、ある頃からそういった形の依頼は、
殆どお断りさせて頂くようになりました。
というのも、よくよく話を聞いてみると、
実際にはその新しいパンフレットやHPのデザインよりも先にやるべき事がある、
もしくは必要がない(費用対効果が低い)というケースが想像以上に多かったからです。
数名〜数十名規模の中小企業では、
マーケティングの担当者がいない事が殆どではないでしょうか。
もしくは社長さんが片手間に行っている、
営業チームがなんとなく…という事もあるでしょう。
中には広告施策毎の反響管理をできていない場合もあります。
お金と労力をかけたのに、成果が上がらないものを作るのは本当に無駄だし寂しい事です。
それを防ぐため、今はまずクライアントさんの事務所にお伺いし、
徹底的にヒアリングを行った上で
「本当にそのデザイン・広告施策が必要なのか?」「もっと良い施策があるのではないか?」といった事を一緒に考え、
その上で成果を上げるために本当に必要なものを提供するようにしています。
また、単に成果物を提供するだけではなく、場合によってはその会社のインハウスデザイナーのような形で協力(一緒のオフィスで働いたり)したり、
デザインのコンサルタントのような形で、社員さんにチラシの作り方やマーケティングの考え方を伝えるといった活動もしています。
成果を上げるためにはどうするのが良いのか?
それを一緒に考え、一緒に実行し、良いサービスを世に広めていくお手伝いができればいいなと思いながら仕事に取り組んでいます。